【自社アンケート調査】スタイリスト(美容師)アンケート(Vol.8)『美容室のサブスクとスタイリストのランチ事情』編
弊社が保有しているモニター、スタイリスト(美容師)に対しておこなっているアンケート、今回で8回目です。
今回は美容室のサブスクとスタイリストのランチ事情についてお聞きしました。
目次
アンケート調査の概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:弊社保有モニター
スタイリスト(美容師)経験2年以上の男女(全国)
調査期間:2022年4月28日~5月9日
有効回答数:300サンプル
調査主体:弊社(株式会社 マーケティング・リサーチ・サービス)
今回の調査テーマは、「美容室のサブスク」と「スタイリストのランチ事情(勤務時)」についてです。
スタイリスト経験2年以上の方を対象としてアンケート調査を実施しました。
*小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
30代(40%)と40代(41%)が多く、両者を合わせると回答者全体の8割を占めています。
美容室での無料サービス
お勤めの美容室での無料サービスについてお聞きしました。
設問1
最近1年間でのサービスをお教えください。 ただし。有料のサービスは除いてお答えください。(回答はいくつでも)
設問2
ただいまお答えいただいた中で、最近3カ月以内で辞めたサービスがありますか?
髪や頭皮に関するアドバイス、初回カウンセリング、ヘアアレンジの提案等専門性の高い分野でのサービスが多く挙げられていた。
上記サービスで、3ヶ月以内に辞めたサービスは、下記の通りです。
281サロン(94%)は、辞めたサービスはありませんでした。
飲食を伴うサービス、不特定が触れる雑誌・マンガの貸出を辞めたという美容室が若干ありました。
美容室のサブスク実態
美容室のサブスクについて聞いてみました。
設問3
あなたは、美容室でサブスクをしているところをご存知ですか? (回答はひとつだけ)
設問4
サブスクを導入されているとのことですが、どのようなサービスか具体的にお知らせください。
※ここでの「サブスク」とは、美容室がお客様向けに提供している「サブスク」サービスであり、美容室が提供を受けている「サブスク」サービスは含みません。
勤めている店でサブスクを導入していると回答があったのは22サロン(7%)でした。
<具体的なサービス>
・カラー 7サロン (リタッチ回数券、カラー〇ヶ月通い放題、年会費制、定額プラン)
・シャンプー 4サロン (シャンプー、シャンプー&ブロー通いたい放題、バブルシャンプー年間利用)
・ヘッドスパ/育毛ケア 3サロン (ヘッドスパ半年会員、回数券、育毛ケア)
・トリートメント 2サロン (トリートメント〇ヶ月通い放題)
・カット 3サロン (前髪カット、〇ヶ月以内カット定額、子供定額制)
・MEZON 2サロン
・その他 2サロン (サービスチケット、条件付き年会費制)
導入のメリット
・定期的に来店してもらえる/来店回数が増える
・来店周期が確保できる/来店周期が短くなる
・収益につながる/まとまった売上になる
・発注も楽になる
・顧客が定着する
・コミュニケーションがとれる/信頼関係につながる
導入のデメリット
・客単価が下がる/低単価で予約が埋まる/施術単価が安くなる/年間売上が下がる
・来店回数が増えると予約枠が減る/土日に集中する
導入サービスは、カラーやトリートメント、カットといった定期的なメンテナンスが必要なものがあげられ、パーマは挙げられていませんでした。
メリット・デメリットを見てみると、来店回数と客単価、売上の分岐が課題のように感じました。
設問5
美容室でのサブスクサービスにどの程度、興味をお持ちでしょうか? (回答はひとつだけ)
サブスクを導入しているサロンを知らないと回答のあった方に聞いています。
半数が「どちらともいえない」と回答、興味有無については意見が分かれていました。
どんなサービスなのか?やサロンへのメリットが何なのか等、まだわからないといったところでしょうか。また、収益減への心配も散見されました。下記は、興味別の具体的な回答例です。
具体的な回答例
【(非常に)興味がある】 *主な回答例
・時代の流れ/単に興味がある 21件
・収入が読める/定期収入/顧客囲い込みができる/売上確保・集客につながる/来店頻度が増える 15件
・新しい提案ができる 5件
【どちらともいえない】 *主な回答例
・よくわからない 54件
・必要性/メリットを感じない 16件
・顧客層に向かない/需要がない 7件
・単価減/売上減につながる 6件
・どんなシステムがいいか浮かばない 6件
・店や顧客にどんなメリットがあるかわからない 6件
【(まったく)興味がない】 *主な回答例
・よくわからない 21件
・必要性/メリットを感じない 16件
・単価減/売上減につながる 10件
ゆっくり食事がとれない時のスタイリストの昼食事情
スタイリストがゆっくり時間がとれない時の昼食にどんなものを食べているのかをお聞きしました。
設問6
ふだんの勤務中、ゆっくり食事をする時間がとれないとき、食事の代わりとしてどのようなものを召し上がっていますか。(回答はいくつでも)
設問7
どのような栄養補助食品・バランス栄養食を召し上がることが多いですか。(回答はいくつでも)
施術や接客の時間の合間にさっと食べやすいものは当然ですが、買い置きして保存がきくもの等が多いようですね。栄養補給も兼ねている人も見られました。
どんな栄養補助食品を食べているのかを尋ねてみた結果は、下記の通りです。
短時間で食べられるが最たる理由ですが、それ以外では、保存がきき、買いだめができ、入手しやすいことが理由として挙げられていた。栄養バランスへの配慮は半数でした。
まとめ
本記事では、当社マーケティング・リサーチ・サービスが提携しているスタイリスト(美容師)に対して実施した、アンケート調査結果を紹介しました。
美容室の無料サービスのデータを見ていると、「雑誌・マンガ貸出」は半数で、「モバイル端末貸出」が3割でした。「美容室で雑誌を見ました」というのは、これからは「モバイルで見ました」に変わっていくのでしょうか。
美容室のサブスクについて、導入店は7%でした。興味有無は半々ですが、実際のところは「よくわからない」とうのが本音ではないでしょうか。メリットとしては収益につながるのではという期待がある一方で客単価が下がり収益減につながる、人手やサロンワークに課題がでるのではといった意見も見られました。サブスクを導入する場合の今後の課題としては、収益性、同じサービス提供により個別提案がしにくくなることや、人手の問題などクリアすべき点があるようです。
(digmar編集部)