コロナ禍から現在で、男性のスキンケア意識はどのように変化したか|男性スキンケア調査(2023年前編)
近年、女性だけではなく男性についても「化粧水」や「乳液」などで顔のスキンケアをおこなう人が増えてきています。とくに2020年からのコロナ禍のマスク生活がきっかけでスキンケアをするようになった、スキンケアへの関心が高まったという方もいるのではないでしょうか。
digmarでは2021年のコロナ禍に「男性のスキンケアに関する実態」についてアンケート調査をおこなっています。
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こちらの記事では、17%の人がコロナの流行によって「スキンケアをする頻度や時間が増えた」と回答していました。
現在、新型コロナウイルスは5類感染症に移行され、マスクを付けない生活が戻ってきている中で、スキンケアに関する実態や意識については、どのように変化しているのでしょうか。
今回は、前回(2021年)のアンケートと同様に20~40代の社会人男性に対して、使用しているスキンケア品や現在の肌の悩み、スキンケア意識の変化などを質問し、前回の結果との比較をおこなってみました。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~49歳の社会人男性(インターネットモニター)
調査期間:2023年10月6日~10月9日
有効回収数:382名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
現在気になっている肌の悩み
現在気になっている肌の悩みについて質問したところ、前回同様に約30%が肌の悩みがあると回答していました。悩みとしては、「カミソリ負け」が最も高く、次に「ニキビ」、3番目に「毛穴」が高くなっていました。
前回の結果と比較したところ、「乾燥肌」と「テカり」が前回より7%減少していました。
現在使っているスキンケア品
普段使用しているスキンケア品について質問したところ、「洗顔料」が最も高く、62%が使っていると回答していました。次に化粧水が高く、28%が使っていると回答していました。
次に、前回の調査で聴取したスキンケア品と使用率を比較してみました。
「洗顔料」は前回に比べて使用率が6%増加していました。一方で「化粧水」については前回から11%減少しており、「美容液」も前回から8%減少していました。
普段使っているスキンケア品のタイプ
普段、主に男性用ブランドのスキンケア品を使っているか、男性用ブランド以外を使っているかについて質問したところ、「男性用ブランド」を主に使っている人は44%でした。
前回の結果と比較したところ、「男性用ブランド以外のもの」を主に使っている人が前回よりも12%増加していました。
スキンケアをするようになったきっかけ
スキンケアをするようになったきっかけについて質問したところ、「見た目の印象を良くしようと思ったので」が最も高く、次に「肌が荒れてきたので」、3番目に「ニキビができるようになったので」が高くなっていました。
前回(2021年)の結果と比較してみたところ、「肌が荒れてきたので」が6%減少、「ひげそり後の肌をケアしたいと思ったので」が8%減少していました。
コロナ禍から現在のスキンケア意識の変化
コロナ禍から現在までの間に、スキンケアに関して変化したことがあるかを質問したところ、45%が何らかの変化を感じていました。
その中で「スキンケアへの関心が高まった」が最も高く、次に「スキンケアをする頻度・時間が増えた」、3番目に「ひげを剃る頻度が減った」が高くなっていました。
前回と比較したところ、「スキンケアへの関心が高まった」が8%増加しており、「肌が荒れるようになった」が5%減少していました。
まとめ
20代~40代の男性382名にアンケートをおこなったところ、8割以上の人がスキンケア品を使っていると回答していました。
使っているスキンケア品のブランドについては、前回(2021年)の結果と比較すると「男性用ブランド以外のスキンケア品」を主に使っている人が増えていました。
男性用ブランド以外のスキンケア品の方が商品の種類は多いため、性別に関係なく様々な商品の中から自分に合うものを選びたいと考える人が増えたのではないかと考えられます。
また、「スキンケアへの関心が高まった」という人は前回より増えていましたが、「化粧水」や「美容液」の使用率については前回よりも少なくなっていました。
コロナ禍から現在で「肌が荒れるようになった」という人が少なくなっていたことや、「乾燥肌」や「テカり」を感じている人が少なくなっていたことから考えると、以前マスクによる肌荒れに悩んでいたけど、現在はマスクをつけなくなり、肌が荒れなくなったことで化粧水や美容液を使わなくなった、ということが要因としてあるかもしれません。
次回(後編)は洗顔やひげそりに関する実態について、20~40代男性のアンケート結果を見ていきます。ぜひご覧ください。
(digmar編集部)