【自社アンケート調査】スタイリスト(美容師)アンケート(Vol.5)

お客様から相談される「髪や頭皮」に関するお悩みへのアドバイスとスタイリスト(美容師)から商品への要望

~お客様のお悩みへのアドバイス~

弊社が保有しているモニター、スタイリスト(美容師)に対するアンケート企画「スタイリスト(美容師)の”今”を知る」の第5弾です。
お客様から相談される「髪や頭皮」に関するお悩みと、そのお悩みに対してどんなアドバイスをしているのかを聞いてみました。
また、お店で取り扱う【パーマ剤】【ヘアカラー剤】【ヘアケア剤】について、日ごろ考えている「こんな商品があったらいいな」をお聞きしました。

アンケート調査の概要

調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:弊社保有モニター「いつでも美容師」
     スタイリスト(美容師)経験2年以上の男女(全国)
調査期間:2021年9月13日~9月21日
有効回答数:206サンプル
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)

調査テーマは「お客様の髪や頭皮のお悩み」についてです。
スタイリスト経験2年以上の方を対象としてアンケートしました。

回答者の年齢は以下のとおりです。

30代(51%)と40代(35%)が多く、両者を合わせると回答者全体の8割以上です。

お客様から相談される「髪や頭皮」に関する相談ごと

「髪や頭皮」に関して、お客様から普段どんな相談があるのかを聞いてみました。

設問1/設問2

1)ヘア・頭皮について、お客様からどんな相談や悩みごとがありますか? (回答はいくつでも)

2)ただいまお答えいただいた中で多い相談・悩み事を3つ教えてください。(回答は3つまで)

「トップにボリュームがでない」「白髪が気になる・増えてきた」「髪のうねり・クセが気になる」が70%を超えており、主な悩み相談のTOP3でした。
「分け目が気になる」「髪が細くなった」「髪のハリ・コシがない」「髪の量が少ない」「抜け毛が多い」が50%以上回答されており、エイジングや髪質に関する相談が多く挙げられていることがわかります。

お客様の「髪や頭皮」に関するお悩みへのアドバイス

相談されたお悩みへ、どんなアドバイスをしてるのかを聞いてみました。

設問3

回答いただいた相談・悩みについて、どのようなアドバイスをなさいますか?(自由回答)

※グラフの数値は、自由回答をコード化しまとめた回答人数。

◆髪の量やボリュームに関するお悩み

「トップにボリュームがでない/分け目/髪の量が少ない/地肌が透けて見える」
(回答の多かったもの上位5つ)

-回答例-
・ヘアスタイルチェンジ提案、パーマメニュー、ヘアケア製品など紹介する。
・エイジングの影響もあるが、マッサージやホームケア製品の使用で改善されること、
またドライの仕方で多少カバーできる事もあるとお伝えしています。
・トップのパーマを提案、分け目をつけない様に分け目付近を短めにカットする。
・頭皮のマッサージや育毛剤。
・カーラーをトップに巻いてもらうなどの技術的なアドバイスと、ノンシリコンシャンプーなどボリュームも出しやすくする商品などの紹介。
・乾かし方やカットでふんわりさせるご提案をさせて頂く。
・髪の乾かし方を指導したり、頭皮環境を良くしていくことを教えてあげる。
・いつも同じ分け目で過ごしてしまう方は家で真逆にしておく。
・乾かす前にパドルブラシで根元を立ち上げてからドライ。
・立毛筋のストレッチ。

◆白髪に関するお悩み

「白髪が気になる・増えてきた」
(回答の多かったもの上位5つ)

-回答例-
・カラーとカラーの白髪が気になる時は、お出かけ前に、一時的に白髪にポンポンと塗るタイプの商品の説明をします。
・白髪をぼかす為に細めに入れるハイライトカラーなどオススメしてます。
・明るめのカラーリングでぼかしながら白髪を染めると、生えてきた時に気になりにくいと、よくアドバイスします。
・白髪は、出てきたバランスにもよるがハイライトを入れたり、明るくしたり、なるべく一ヶ月くらいはもつようなカラーをオススメしている。
・食事タンパク質等をとるようアドバイス。
・生活習慣の改善。
・白髪でもイケてる髪型を提案。

◆髪質に関するお悩み-1

「髪のうねり・クセが気になる」

-回答例-
・頭皮のケア、自宅で使うシャンプーやヘアケアアイテムを見直すのが一番。
・ケア製品をお勧めする。
・ヘアケア剤をご提案をし、髪のコンディションが良くなるように促す。
・部分的なストレートパーマや長さの選定。
・クセを活かすスタイルやパーマ、ストレートなど。
・うねりや癖は、ストレートパーマなどをかけるとペタっとしてしまう髪質の方にたいしてはあまりオススメできないので、ドライヤーのかけ方のアドバイスをしたりする。

◆髪質に関するお悩み-2

「髪にハリ・コシがない」

-回答例-
・ハリコシ等は、サロントリートメントをオススメ。
・日々のホームケア。
・ハリコシは、ヘッドスパの提案。育毛剤などの提案。
・ハリコシはシャンプー、トリートメントで時期や状態に合わせて合うモノに変えてみる、アドバイスをしています。
・ハリコシに対しては髪質に合わせたシャンプートリートメントをオススメしたり、トップにボリュームをもたせるような美容液をオススメする。

<パーマ剤><ヘアカラー剤><ヘアケア製品>のこんな商品が欲しい

お店で扱う商品について、どんな商品があったらいいか聞いてみました。

設問4

パーマ剤、ヘアカラー剤、ヘアケア製品について、店舗でお使いになるとして、こんな製品が欲しいと思うものがありましたら、お教えください。
※グラフの数値は、自由回答をコード化しまとめた回答人数。

【パーマ剤】

※ 5件以上の回答があったもの

-回答例-
・施術時の臭いならびに残臭がない。艶が出る。毛髪が硬くならない。
・ダメージが少なく、短時間でできるもの。
・しっかりリッジが出て且つダメージ感の少ない物。
・ブリーチ毛でも安心してかけられる薬剤。
・ハイライトなどブリーチを使って抜いた髪と普通にカラーした髪にかけても均等にかかるお薬。
・とにかくダメージレス ブリーチ毛にもしっかりかかる 使い方も複雑ではない。
・時短できるもの 根本からパーマの立ち上がりが出るもの。
・低刺激で明るく、色味がしっかり入るモノ。

髪にダメージがないものが一番多く、ダメージ毛やブリーチ毛にもかかるパーマ剤が多くあげられていました。パーマ剤のニオイについても意見があるようです。
また、施術時間も短くして欲しいようです。

【ヘアカラー剤】

※ 5件以上の回答があったもの

-回答例-
・髪が傷まず、頭皮にしみない、艶感が出るもの。
・しみないカラー剤。明るい白髪染。
・白髪染めしている人でも、ダメージが出ず明るくできる薬。明るくしても傷みづらいカラー剤。
・ダメージが最小限で、明度がしっかり上がるもの。
・ブリーチなしでもリフト力があって、単品でも透け感のある色味が出せるカラー剤。
・従来のアルカリカラーと遜色ないノンジアミンの薬。
・グレーカラーで時短でしっかり染まる剤。
・彩度が高く透明度が強く、でも色落ちしない。

パーマ剤同様、髪にダメージがないものが一番多く挙げられていました。
発色のよさはもちろんですが、白髪でも明るく染めたいという意見が見られました。
地肌への刺激の少なさや低刺激のものなど刺激に対する改善に期待があるようです。

【ヘアケア製品】

※ 5件以上の回答があったもの

-回答例-
・使用を続けてお客様が実感しやすいもの。
・目で見てわかる効果のあるもの。
・お客さまがすぐに実感できるボリュームアップ剤。
・ベタつかず、しっとりでサラサラに仕上げてくれるもの
・クセ毛でもベトつかないけど、サラサラになるオイル。
・擬似キューティクルが簡単につくヘアトリートメント。
・髪質に合わせて使用感も良くパッケージもセンスの良い商品。
・艶と手触りの良さが1ヶ月もつトリートメント。
・サロンでやったトリートメントが持続するもの。
・ベタつかず匂いがよく毛束感が持続力があるもの。

効果が実感できることがトップに挙がっていました。
具体的な意見としては、お客様が実感として感じられる質感や見た目が挙げられていました。
特に意見はない人が62人おり、パーマ剤(49人)、ヘカラー剤(47人)に比べ、製品への満足は得られているようです。

まとめ

本記事では、当社マーケティング・リサーチ・サービスが提携しているスタイリスト(美容師)に対して実施した、アンケート調査結果を紹介しました。

お客様のお悩み相談で多いのは、「トップにボリュームがでない」「白髪が気になる」「髪のうねり・クセが気になる」が7割を超えていました。自分ではなかなか対応できず、身近な専門家にアドバイスを求めているのですね。内容としては、「ヘアスタイルやスタイリング」に関することより「エイジングや髪質」に関するケアについてのお悩み相談が多く挙げられていました。
アドバイスとしては、サロンでの施術・ケアだけでなく、ホームケアもあわせたアドバイスを行っていました。生活改善も重要なようです。お客様に合わせた提案を行っているのが感じられました。

「こんな商品あったらいいな」は、パーマ剤やヘアカラー剤について、現在でも髪や頭皮にやさしい商品がたくさんありますが、ダメージに対する要望は尽きることなく高いと感じました。
エイジングとともに私たちの髪も弱ってくることを考えると、高齢化社会ではますます「エイジング」「ダメージ」のキーワードははずせないのだと思いました。
特に、施術にかける時間やお客様から見た効果のわかりやすさなど、スタイリストの方はお客様のことをよく考えているのだと感じた内容でした。

(digmar編集部)