各カレールウブランドの好意度やイメージの違いは?|カレールウのブランドイメージ調査

カレールウブランドイメージ調査

自宅でカレーを食べる際、スパイスやカレー粉から手作りする方もいれば、レトルトカレーを食べる方もいるかと思いますが、市販の「カレールウ」を使って調理するという方が最も多いのではないでしょうか。

「カレールウ」は、長年多くの人に親しまれてきた長寿ブランドから、最近発売された新商品まで、各社様々なブランドが販売されています。

そこで今回は、20代~50代の男女402名に対して、カレールウの各ブランドに対する好意度やブランドイメージについてのアンケート調査を実施しました。

ポイント

  • 市販のカレールウを使ったカレーを月に1回以上食べる割合は47%。
  • ブランド認知度TOP3は「バーモンドカレー」「ジャワカレー」「こくまろカレー」。
  • ブランド好意度TOP3は「横濱舶来亭」「DINNEER CURRY」「THE CURRY」。
  • バーモンドカレーは「子供向け」、ジャワカレーは「辛味が強い」、こくまろカレーは「リーズナブル」なイメージが強い。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2024年10月22日~10月23日
有効回収数:402名(性別年代均等割り付け)
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)

市販のカレールウでカレーを食べる頻度

設問1

あなたはご自宅で、市販の「カレールウ」を使ったカレーを、どのくらいの頻度で食べますか。(単一回答)

カレールウでカレーを食べる頻度

自宅で市販のカレールウを使ったカレーを食べる頻度を質問したところ、「月に1回以上」食べるという人は47%でした。

知っているカレールウブランド

設問2

以下の「カレールウ」の商品について、知っているものをすべてお答えください。(複数回答)

知っているカレールウブランド

自宅でカレールウを使ったカレーを食べる人に、カレールウブランドの認知度について質問したところ、「バーモンドカレー」が83%で最も高くなっており、次に「ジャワカレー」が78%、3番目が「こくまろカレー」で73%という順位でした。

今までに食べたことがあるカレールウブランド

設問3

以下の「カレールウ」の商品について、あなたが今までに食べたことがあるものをすべてお答えください。(複数回答)

食べたことがあるカレールウブランド

今までに食べたことがあるカレールウブランドを質問したところ、こちらも「バーモンドカレー」が76%で最も高くなっていました。しかし、2番目は「こくまろカレー」で63%、3番目は「ジャワカレー」で58%となっており、認知度とは順位が入れ替わっていました。

現在最もよく食べているカレールウブランド

設問4

以下の「カレールウ」の商品について、あなたが現在最もよく食べているものをお答えください。(単一回答)

現在最もよく食べているカレールウブランド

現在最もよく食べているカレールウブランドについても質問しました。

上位のブランドの順位については、「今までに食べたことがあるブランド」と同じ順位となっていましたが、「DINNER CURRY(ディナーカレー)」については、「今までに食べたことがあるブランド」の順位は8番目なのに対して、「現在最もよく食べているブランド」では12番目で最も低い順位となっていました。

カレールウブランド好意度

設問5

次の「カレールウ」の商品について、それぞれあなたはどの程度好きですか(各単一回答)

カレールウブランド好意度

次に、今までに食べたことがあるブランドごとに好意度を質問しました。

好意度TOP2(「好き」~「やや好き」の計)が最も高かったのは、「横濱舶来亭」で86%となっていました。2番目は「THE CURRY(ザ・カレー)」で85%、3番目は「DINNER CURRY(ディナーカレー)」で83%となっていました。

各カレールウブランドのイメージ

設問6

次の「カレールウ」の商品のイメージとして当てはまるものをすべてお答えください。(各複数回答)

ブランドイメージ

各カレールウブランドについて、あてはまるイメージを質問しました。

ブランドによって、割合の高いイメージが異なっていました。
具体的には、「バーモンドカレー」は「子供向け」のイメージが高く、「ジャワカレー」と「ZEPPIN(ゼッピン)」は「スパイス感が強い」イメージが高くなっていました。
また、「こくまろカレー」と「とろけるカレー」は「リーズナブル」なイメージが高いのに対して、「PREMIUM 熟カレー」や「THE CURRY」は「高級感がある」イメージが高くなっていました。

コレスポンデンス分析

次に、各ブランドのイメージの違いや距離関係を可視化するために、ブランドイメージの回答結果を用いてコレスポンデンス分析をおこないました。

出力結果からラベル名(軸名)を検討し、X軸を「現代」と「伝統的」、Y軸を「大人な」と「子供向け」というラベル名をつけました。

結果を見ると、「高級感」や「本格的」なイメージの近くに、「DINNER CURRY」や「ZEPPIN」など、多くのブランドが位置付けられていました。

一方で、「バーモンドカレー」、「こくまろカレー」「とろけるカレー」については「リーズナブル」に近い位置付けとなっていました。

また、「ジャワカレー」は「スパイス感が強い」と「辛みが強い」イメージと近く、「栗原はるみの わたしのカレー」は「おしゃれ」なイメージと近い傾向が見られました。

まとめ

自宅で市販のカレールウを使ったカレーを食べる頻度は、約半数が月に1回以上食べると回答していました。

カレールウブランドの認知度と食べたことがある割合は、どちらも「バーモンドカレー」、「ジャワカレー」、「こくまろカレー」がTOP3でした。ただし、その中で「ジャワカレー」については、認知度に対して食べたことがある割合がやや低くなっていました。

好意度では、比較的認知度が低かった「横濱舶来亭」や「THE CURRY」、「DINNER CURRY」といったブランドの好意度が高くなっており、認知度と好意度が一致していないという結果でした。傾向としては、価格帯の高いブランドの好意度が高い傾向が見られました。

ブランドイメージとしては、各ブランドで特徴的なイメージが異なっていることがわかりました。コレスポンデンス分析をおこなったところ、各ブランドは大きく下記のような特徴が出ていました。

  • 子供向け : 「バーモンドカレー」、「こくまろカレー」、「とろけるカレー」
  • 辛味・スパイス感が強い : 「ジャワカレー」
  • おしゃれ : 「栗原はるみ わたしのカレー」

一方で、「THE CURRY」や「DINNER CURRY」、「ZEPPIN」など、上記以外の多くのブランドについては近い位置に集中していたことから、これらのブランドはイメージにあまり差が見られませんでした。

(digmar編集部)