好意度やブランドイメージの違いは?コーヒーチェーンのブランドイメージ調査
スターバックスコーヒーやコメダ珈琲店などのコーヒーチェーンは、外出時の休憩や待ち合わせ、昼食など様々な目的で多くの人に利用されています。
特に都市部など人の多いエリアはカフェのニーズが高く、空席を待つ列ができていたり狭い範囲内に複数のチェーン店が密集していたり、といった様子もよく見られます。
現在日本では数多くのコーヒーチェーンが展開されていますが、消費者は各チェーンに対してどのようなイメージや好意度を持っているのでしょうか。
そこで今回は、20代~50代の男女402名に対して、主要なコーヒーチェーンの好意度やブランドイメージについてのアンケート調査を実施し、その結果を分析しました。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2024年5月7日~5月8日
有効回収数:402名(性別年代均等割り付け)
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
コーヒーチェーン 知っているチェーン名
設問1
コーヒーチェーンのお店について、知っているものをすべてお答えください。(複数回答)
コーヒーチェーンの認知度について質問したところ、「スターバックスコーヒー」が77%で最も高くなっていました。次に「ドトールコーヒー」が68%で高く、3番目に「タリーズコーヒー」が66%で高くなっていました。
直近1年間に行ったコーヒーチェーン店
設問2
コーヒーチェーンのお店について、直近1年間に行ったことがあるものをすべてお答えください。(複数回答)
直近1年間に利用したことがあるチェーンを質問したところ、全体の60%以上が1年以内に利用したことがあると回答していました。
利用率が最も高かったのは「スターバックスコーヒー」で、次に「コメダ珈琲店」、3番目に「ドトールコーヒー」が高くなっていました。
各コーヒーチェーン店の好意度
設問3
コーヒーチェーンのお店について、それぞれあなたはどの程度好きですか。(各単一回答)
各チェーンの好意度について質問したところ、「好き~やや好き」の割合が最も高かったのは「ドトールコーヒー」となっていました。次に「コメダ珈琲店」、3番目に「サンマルクカフェ」が高くなっていました。また「サンマルクカフェ」は「好き」と回答した人の割合が最も高くなっていました。
直近1年間の利用経験率の上位4チェーンの好意度を男女別で見てみたところ、「スターバックスコーヒー」、「ドトールコーヒー」、「タリーズコーヒー」については、男性より女性の好意度がやや高くなっていました。
各コーヒーチェーン店のイメージ
設問4
次のコーヒーチェーン店のイメージとして、あてはまるものをすべてお答えください。(各複数回答)
各コーヒーチェーン店のイメージについて質問したところ、各チェーンで上位にくるイメージが異なっていました。スターバックスコーヒー」は「オシャレ」や「センスが良い」といった項目が高く、「コメダ珈琲店」では「店内の雰囲気が落ち着く」といった項目が高くなっていました。また「ドトールコーヒー」は「リーズナブル」なイメージが最も高くなっていました。
次に各コーヒーチェーン店のイメージを男女で比較してみました。
「スターバックスコーヒー」については、「美味しい」は女性の方が高く、「信頼できる」「リーズナブル」については男性の方が高くなっていました。
それ以外のチェーンについても、各社男女間でイメージに差が見られました。詳細をご覧になりたい場合は、ぜひお問い合わせくださいませ。
まとめ
各コーヒーチェーン店の認知度や好意度の結果から、認知度や利用経験率の順位がそのまま好意度の順位と一致しないことがわかりました。
スターバックスコーヒーは認知度、直近1年間の利用経験率ともに他チェーンよりも高くなっていたものの、好意度としては他よりもやや低いという結果になっていました。
一方で、ドトールコーヒーやサンマルクカフェについては、直近1年間の利用経験率は低いものの、好意度はスターバックスよりもやや高いという結果になっていました。
また、好意度については、各チェーンで全体的に女性の方が高くなっていましたが、コメダ珈琲店については男女で好意度に差が見られませんでした。
ブランドイメージは、各コーヒーチェーン店で高く出ているイメージが異なっていました。
例えばスターバックスコーヒーは「オシャレでセンスが良い」、コメダ珈琲店は「美味しくて落ち着く雰囲気」、ドトールコーヒーは「リーズナブルで親しみやすい」など、チェーンごとに異なるポジションとなっていたことから、今回の各コーヒーチェーン店はそれぞれ明確な特徴があることがわかりました。
ただし好意度については各チェーンで多少の差が見られたため、低く出ているイメージなどから課題を探っていく必要はあるかもしれません。
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(digmar編集部)