Z世代 は「スマホをしながら入浴」が多い?|入浴の実態についてのアンケート

身体をきれいにする、心身の疲労を回復するなどの目的で、我々は日々入浴をしています。
特に、湯船に浸かる入浴は昔からの日本人の入浴習慣となっています。

しかし近年のライフスタイルの変化で、入浴をシャワーのみで済ませたり、「風呂キャンセル界隈」という言葉が流行っていることからもわかるように 入浴を毎日しない人がいたり、入浴の習慣も時代に合わせて変化しているように感じます。

そこで今回は、湯船に浸かる入浴の頻度や湯船に浸かっている時の過ごし方、入浴剤の使用率などといった、入浴に関する実態についてアンケートを実施しました。

point

  • マッサージや動画視聴など、いわゆる“ながら”入浴 の割合 は約5割
  • 入浴剤を使用する目的TOP3は「リラックスするため」、「香りを楽しむため」、「肩こり・腰痛を解消するため」
  • 入浴剤を使用しない人の3割は非使用の明確な理由がない

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2025年4月11日~4月14日
有効回収数:491名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)

自宅での入浴頻度

設問1

あなたは自宅で、どのくらいの頻度でお風呂に入りますか(湯船につかる、シャワーを浴びる)季節ごとの大体の入浴頻度をお答えください。(各単一回答)

入浴頻度

各季節の、自宅での入浴頻度について質問したところ、いずれの季節も「毎日は自宅で入浴しない」という人が約30%いました。

一方で、夏(6~9月)は「週に8回以上入浴する」割合が11%と、他の季節よりもやや高くなっています。

入浴時に湯船に浸かる頻度

設問2

では、あなたは自宅で、どのくらいの頻度で「湯船」につかりますか。季節ごとの頻度をお答えください。(各単一回答)

湯船に浸かる頻度

自宅で入浴をする人に、湯船に浸かる頻度を質問しました。

春、秋、冬については「1日に1回以上湯船に浸かる」割合は約50%でした 。一方で夏は「1日に1回以上湯船に浸かる」割合が34%と、他の季節と比べて10%以上低くなっていました。

湯船に浸かっている時にしていること

設問3

あなたが普段、湯船につかっている時にしていることをすべてお答えください。(複数回答)

湯船につかっている時にすることがあるか

湯船に浸かっている時に、音楽を聴いたりスマートフォンを見たりなど何かしていることがあるかについて質問したところ、「していることがある」と回答した割合は45%でした。

年代別ながら入浴有無

結果を年代別で見ると、年代の若い層ほど 「していることがある」割合は高くなっていました。

湯船につかっている時にしていること

湯船に浸かっている時にしていることについて、具体的な内容を質問したところ、「マッサージ」が34%で最も高く、2番目が「SNS、インターネット」で33%、3番目が「音楽を聴く」で28%という結果でした。

湯船に浸かる際に入浴剤を使うか

設問4

あなたは湯船につかる際、入浴剤を使いますか。

入浴剤使用有無

続いて、湯船に浸かる際に入浴剤をどの程度の頻度で使うかについて質問しました。
入浴剤を使うことがあると回答した割合は65%でした。

入浴剤を使う目的

設問5

あなたが入浴剤を使う理由をすべてお答えください。(複数回答)

入浴剤を使う目的

入浴剤を使っている人に、その目的について質問したところ、「リラックスするため」が52%で最も高く、次に「香りを楽しむため」が40%、3番目に「肩こり・腰痛を解消するため」が30%で高くなっていました。

年代別入浴剤を使う目的

結果を年代別で見ると、「肩こり・腰痛を解消するため」と「冷え性を予防するため」は30代以上が高く、「温泉気分を味わうため」は40代以上が高くなっていました。

反対に、「睡眠の質をよくするため」については、30代以下が高くなっていました。

入浴剤を全く使わない理由

設問6

あなたが入浴剤を全く使わない理由をすべてお答えください。(複数回答)

入浴剤を全く使わない理由

次に、普段入浴剤を全く使わない人にその理由について質問し たところ、具体的な内容としては「価格が高いから」が21%、次に「掃除が面倒だから」が14%、「自宅の浴槽が、入浴剤が使えない浴槽だから」が13%という順位でした 。

一方で、「特に理由がない」割合は31%となっており、全体で最も高くなっていました。

まとめ

入浴時に湯船に浸かる頻度は、冬が最も高く、夏が最も低いという結果でした。想像に難くない結果ですが、やはり気温が上がっていくにつれて、湯船に浸かる頻度は下がっていくようです 。

湯船につかっている時に、マッサージやSNSなど他のことをする人の割合は約半数でした。特に年代が若い人ほどSNSや音楽、動画観賞などをする割合が高く 、浴室にスマートフォンを持ち込む人が多いと考えられます。

入浴剤の使用率については、使うことがある人は6割以上、必ず使う人は2割以上という結果でした。

また、入浴剤を使用する目的については、年代の高い人ほど、肩こり・腰痛や冷え性などの具体的な身体の症状に効く入浴剤を求めていることが分かりました。

一方、入浴剤を使わない理由としては、明確な理由があるわけではなく何となく使っていないという人が多くなっていました。

そのような人たちは、入浴剤の価値がしっかり伝わっていない状態であると言えます。そのため、価値を自分事として認識させることができればユーザーに転じる可能性があり、市場拡大のチャンスであることが考えられます。

(digmar編集部)