「メンズ日傘」を持たない理由は？暑さや汗のニオイ対策についてのアンケート

今年の夏は日本各地で猛暑日が続いており、9月に入っても厳しい残暑が予想されています。
そのような暑い夏を乗り切るための対策グッズとして、ハンディファンやクールリングなどの様々な商品が販売されています。

また、日傘については女性だけではなく男性も使用する人が増加しているようで、「日経トレンディ2023年12月号」の2023年ヒット商品ベスト30では、「メンズ日傘」が第14位にランクインしていました。

しかし、街中で男性が日傘やハンディファンなどの暑さ対策グッズを持っているところを目撃することは女性と比べて少ないように見えます。実際の所有率はどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は20代～50代の男女に対してどのような暑さ対策グッズを持っているか、日傘以外の暑さ対策グッズの使用率にも男女差はあるのか、などについて調査を実施しました。

【調査概要】
調査手法：インターネットリサーチ
調査対象：20～59歳の男女（インターネットモニター）
調査期間：2024年8月23日～8月28日
有効回収数：404名（性別年代均等割り付け）
調査主体：弊社（株式会社マーケティング・リサーチ・サービス）

暑さ対策グッズ　持っているもの

所有している暑さ対策グッズについて質問してみたところ、「日傘」が44％で最も高く、次に「デオドラント（ボディ）シート」が28％、「ハンディファン」が26％となっていました。

所有している暑さ対策グッズについて男女別に見てみました。
全体的に女性の方が高く、特に「日傘」の割合は50％近く男性よりも高い結果となりました。一方「この中のものは一つも持っていない」と回答した人は男性の方が22％高くなっていました。

暑さ対策グッズ　使用頻度

暑さ対策グッズの使用頻度について質問したところ、毎日の使用率が最も多かったのは「クールリング」で34％、次に「日傘」で28％、「デオドラント（ボディ）シート」が27％となっていました。

暑さ対策グッズ　購入者

所有している暑さ対策グッズの購入者について質問したところ、全商品を通して自分で購入した人が最も高くなっていました。

暑さ対策グッズの購入者を男女別に見たところ、「日傘」は男性の「自分で買った」割合が、女性に比べて低くなっていました。

日傘を持たない理由

「日傘を持っていない」と回答した男性に持っていない理由を質問してみたところ、最も高かったのは「日傘を持ち歩くのが煩わしいから」で36％、次に高かったのは「男性が日傘をさしているのは恥ずかしいから」で11％となっていました。

外出時の汗のニオイ　どの程度気になるか

外出時の汗のニオイがどの程度気になるか質問したところ、「気になる（気になる～やや気になる）」と回答した人の割合は全体の68％でした。

男女別で比較したところ、女性の方が男性より「気になる（気になる～やや気になる）」の割合がやや高い結果となりました。

外出前の汗のニオイ対策

外出前の汗のニオイ対策について質問したところ、「デオドラントスプレーを使う」と「デオドラントシートを使う」が33％で最も高く、次に「外出前にシャワーを浴びる」が21％となっていました。

外出前の汗のニオイ対策について男女別で比較してみたところ、「デオドラントスプレーを使う」と「デオドラントシートを使う」は女性の方が高い結果となりました。
一方「外出前にシャワーを浴びる」は男性の方が高くなっていました。

まとめ

暑さ対策グッズについては、日傘の所有率が最も高くなっていましたが、男性の所有率は女性に比べて約50％低い結果となっていました。日傘を持っていない理由としては「持ち歩くのが煩わしい」という理由が最も高かったです。

また、日傘を持っている男性についても、自分で買った割合は低くなっていました。
このことから、日傘を持っている男性はまだまだ少なく、所有している人も主体的ではなく、奥さんやパートナーなどから与えられた可能性が考えられます。

汗のニオイ対策についても、男性は気になる割合や対策をしている割合が女性より低くなっていました。ただ、外出前にシャワーを浴びる割合については男性の方が高かったです。男性は身支度が早いため、朝にシャワーを浴びる割合が女性より高いからなのかもしれません。

全体を通して、男性は暑さや汗のニオイの対策を女性ほどおこなっていない、という現状がわかりました。しかし「メンズ日傘」や「男性向け制汗剤」など、男性向けの対策商品は近年増えてきているので、今後こういった商品が浸透していけば、暑さや汗のニオイ対策をする男性の割合も増えてくるのではないかと考えられます。

（digmar編集部）