無炭酸の缶のお酒が発売されたら、買いたい人は○%|自宅で飲むお酒についてのアンケート

無炭酸のお酒アンケート

缶チューハイや缶ハイボールといったRTDのアルコール飲料は、この10数年間で市場が大きく拡大したカテゴリーです1。缶チューハイの売り場を見渡してみると、柑橘系やプレーンサワー、無糖、ストロング系など様々な種類の商品が並ぶ様子が見られます。

しかし、これらの商品の多くは「炭酸入り」で無炭酸の商品は圧倒的に少ないように思われます。

私個人としては、炭酸があまり得意ではないので、お酒を買うときは炭酸が強くないものを選んでいるのですが、無炭酸の果実系チューハイが売っていたらいいなと思うことがあります。

私と同じように、「無炭酸の缶のお酒」を買いたいと思っている人はどのくらいいるのでしょうか。

そこで今回は20代~50代の男女388名に、普段自宅で飲んでいるお酒の種類と、無炭酸の缶のお酒の購入意向についてアンケートを実施しました。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2024年1月16日~1月17日
有効回収数:388名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)

普段自宅で飲んでいるお酒

設問1

あなたが普段、ご自宅で飲んでいるお酒をお答えください。(複数回答)

普段飲んでいるお酒

普段自宅で飲んでいるお酒について質問しました。

全体の60%が自宅でお酒を飲んでいると回答しており、具体的な内容としては「ビール」が42%で最も高く、次に「缶チューハイ」が36%で高くなっていました。

次に男女別で結果を見てみます。

男女別普段飲んでいるお酒

男女別で比較すると、男性の方が女性に比べて自宅でお酒を飲む人の割合が高くなっていました。

具体的な内容としては、男性は「ビール」が60%で最も高くなっており、女性は「缶チューハイ」が29%で最も高くなっていました。また、「ワイン」は男性の順位が7番目であるのに対し女性は3番目と、女性の割合が高く出ていました。

同様に年代別でも結果を見ていきます。

年代別普段飲んでいるお酒

年代別で比較すると、20代は「ビール」から「スピリッツ・リキュール」まで、全体的に飲んでいる割合が高めに出ていました。一方50代は、「ビール」の割合が他の年代より10%以上高くなっていました。また、50代は「ワイン」と「日本酒」の割合も高めでした。

無炭酸の缶のお酒 買いたいと思うもの

設問2

あなたは、缶のお酒で以下のような「炭酸の入っていないチューハイやカクテルなどの商品」が発売された場合、買いたいと思いますか。買いたいと思うものをすべてお答えください。(複数回答)

無炭酸のお酒買いたいと思うもの

普段自宅でお酒を飲んでいる人に、チューハイやカクテルなどの「缶のお酒」で、炭酸が入っていない商品が発売された場合、買いたいと思うかについて質問しました。

全体の57%が「無炭酸の缶のお酒」を買いたいと回答しており、具体的なお酒の種類としては、「無炭酸の柑橘系チューハイ」が最も高く、次に「無炭酸のブドウ、カシスチューハイ」と「無炭酸の桃チューハイ」がほぼ同率で高くなっていました。

次に男女別で結果を見てみます。

男女別無炭酸のお酒買いたいもの

男女別で比較すると、女性の方が男性に比べて「無炭酸の缶のお酒を買いたい」と思う人の割合がやや高くなっていました。

お酒の種類としては、「無炭酸のブドウ、カシスチューハイ」は女性の方がやや高く、「無炭酸のホワイトサワー」と「水割り焼酎」は男性の方がやや高くなっていました。

同様に年代別でも見ていきます。

年代別無炭酸のお酒買いたいもの

年代別で比較すると、「無炭酸の缶のお酒を買いたい」人の割合は20代が最も高くなっていました。

お酒の種類については、若い年代ほど「柑橘系」や「ブドウ、カシス」などの果実系の無炭酸チューハイを飲みたいという割合が高くなっていました。

まとめ

普段家でお酒を飲む人の割合は、男性の方が女性に比べて高くなっていました。また、家で飲んでいるお酒の種類としては、男性はビール、女性はチューハイが最も高くなっており、差が見られました。

「無炭酸の缶のお酒」については、全体の半数以上が買いたいと回答していました。さらに男女別では女性、年代別では若い年代が、買いたい人の割合がより高いという結果でした。

買いたいと思う無炭酸の種類としては、柑橘系やブドウなどの果実チューハイの購入意向が比較的高く出ていました。

これらの結果から、若い女性に向けた無炭酸の果実系チューハイは一定の需要がある、ということが分かりました。

今回の結果を踏まえ、購入意向を示した人に対して「買いたいと思った理由」や「炭酸入りのものと比較して、どちらがより買いたいか」などの内容をさらに深掘りすることで、「無炭酸の缶のお酒」のターゲットやメリット、ベネフィットをより明確にすることができると考えられます。

(digmar編集部)

  1. RTDに関する消費者飲用実態調査 サントリーRTDレポート2023 ↩︎