サブスクやクラウドファンディングなど、トレンドワードの認知率やサービス利用率を2年前と比較してみた。
IT関連の技術やサービスは変化が目まぐるしく、常に新しいサービスが生まれてはトレンドワード化しています。今年で言うと「ChatGPT」などの「生成AI」が話題になりました。
今回は、そういったここ数年でトレンドワードになったIT関連サービスについて、認知率や利用率をアンケートで調べてみました。
また、2年前(2021年)の同様の調査で聴取したものについては今回改めてアンケートをおこない、2年前の結果との比較をしてみました。
2年前のコロナ禍という、外出や人との対面が制限されていた状況の中でトレンドとなったサービスは、コロナが5類に移行した現在でも利用者が増えているのでしょうか。
前回(2021年)の記事についてはこちらをご覧ください。
>>トレンド分析アンケート~世間をにぎわせているキーワードについて一斉に調査してみました~Part1
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男性(インターネットモニター)
調査期間:2023年10月6日~10月9日
有効回収数:515名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
サービス認知率
サービスの認知率について見てみると、いずれの項目も認知率は60%以上となっていました。上位の項目としては「動画配信サービス」が最も高く、次に「フードデリバリーサービス」、3番目に「動画配信以外のサブスクリプションサービス」が高くなっていました。
次に、サービスの認知率について、前回(2021年)の結果と比較してみました。
「オンラインサロン」の認知率が前回に比べて9%増加していました。また、「動画配信以外のサブスクリプションサービス」についても前回よりやや増加していました。
サービス利用率
次に、現在のサービスの利用率について見てみたところ、「動画配信サービス」が50%で最も高く、次に「動画配信以外のサブスクリプションサービス」が30%、3番目に「フードデリバリーサービス」が19%で高くなっていました。
サービス利用率を年代ごとに見てみました。
年代別で見たところ、全体的に年代が若いほど利用率が高い傾向が見られました。
前回の結果とも比較してみます。
「動画配信サービス」の利用率が前回に比べて10%増加していました。また、「動画配信以外のサブスクリプションサービス」については前回に比べて16%増加していました。
最近1年以内のサービス利用開始率
次に、最近1年以内にサービスの利用を開始した人の割合を見てみました。
「生成AIサービス」が10%で最も高く、次に、「動画配信以外のサブスクリプションサービス」と「動画配信サービス」が5%で高くなっていました。
まとめ
今回は、ここ数年でトレンドワードとなったIT関連サービスの認知率や利用率などについて調査してみました。また、2年前の同様のアンケートで聴取したサービスについて、2年前と現在との比較もおこないました。
サービスの認知率については、すべての項目で6割以上となっていました。その中で、「動画配信以外のサブスクリプションサービス」と「オンラインサロン」については2021年に比べて認知率が上がっていました。
サービスの利用率については、「動画配信サービス」と「動画配信以外のサブスクリプションサービス」が2021年に比べて増加していました。
一方で「動画配信サービス」「動画配信以外のサブスクリプションサービス」以外の項目については、いずれも利用率が2割未満となっており、年代が上がるほど利用率が低くなっていました。若年層の方が新しいサービスやトレンドワードに対してのハードルが低い様子が見えましたが、同時に中年層以上にはまだまだ浸透していない実態も分かりました。
中年層以上の人たちの中には「クラウドファンディング」や「メタバース」などのサービスは、「言葉は知っているけど、自分には関係ない」「気にはなるけど、どのように利用すればいいか分からない」という意識の人が多いのかもしれないため、まず1回サービスを試してもらうなど、サービスを自分ごとにしてもらうことが課題ではないかと考えられます。
(digmar編集部)