働き方アンケート-副業編-|副業をする目的は単に収入を増やすためだけではない?

副業についてのアンケート

副業は、以前は多くの企業で禁止されていましたが、近年働き方が多様化していく中で副業についても認める企業が増えつつあります。副業を支援するサービスや、個人がweb上で仕事を受けられるクラウドソーシングのプラットフォームも増えてきており、副業をはじめるハードルも以前より低くなっているように感じます。

そこで今回は、社会人の副業に関する実態について調査しました。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~79歳の男女(インターネットモニター)
     社会人(正社員)
調査期間:2023年9月4日~9月5日
有効回答数:508サンプル
調査主体:弊社(株式会社 マーケティング・リサーチ・サービス)

現在副業を実施/検討をしているか

設問1

あなたは現在「副業」をしていますか。(単一回答)

まず、現在の副業の実施状況について質問しました。

現在副業をしている、または副業をしたいと思っているなど、副業に対して意欲的な人は全体の約60%という結果になりました。副業に意欲的な人の中では「副業をしたいと思っているが、できていない人」が最も多くなっていました。

年代別副業実施状況

副業の実施状況を年代別に見てみました。副業をしている、またはしたいと思っている人の割合は年代が若くなるにつれて高くなっていました。

副業をしたくてもできていない理由

設問2

「副業をしたいけれど、できていない」とのことですが、副業できない理由はどのようなことですか。(複数回答)

副業できない理由

「副業をしたいと思っているが、できていない人」に対して、副業ができない理由を質問しました。「職場の規則で禁止されているから」が最も高く、次に「本業が忙しくて時間がないから」が高くなっていました。

週休3日制が導入された場合、副業をしたいと思うか

設問3

「副業をしたいと思わない」とのことですが、もしあなたの職場で次のような条件の「週休3日制」が導入された場合、副業をしたいと思いますか。(各単一回答)

週休3日制が導入されたら、副業をしたいか

現在副業をしたいと思わないという人に、もし週休3日制が自身の職場で導入された場合、副業の意欲が変化するかについて質問しました。

「総労働時間維持型(1日あたりの労働時間が増えるが、給与は現在と変わらない)」週休3日制については、副業をしたいと思う人*1は8%でした。「給与減額型(1日あたりの労働時間は現在と変わらないが、給与が減る)」の週休3日制では、副業をしたい人は15%となっていました。

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現在実施/検討をしている副業の種類

設問4

あなたが現在実施している(もしくは検討している)副業の種類をお答えください。(複数回答)

現在実施・検討している副業の種類

現在副業をしている、または検討をしている人に対して副業の種類を質問しました。

「飲食店・小売店などのアルバイト」が最も高く、次に「webライター」、3番目に「webサイトの運営」が高くなっていました。また、「YouTube・SNS配信」や「フードデリバリーサービスの配達員」といったものも挙がっていました。

副業を実施/検討する目的

設問5

あなたが副業を実施する(もしくは検討する)目的は何ですか。当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答)

副業の目的

次に副業を実施する、もしくは検討する目的について質問しました。

「収入を増やすため」が74%で最も高くなっていました。「本業以外のスキルや経験を得るため」と「自分の趣味を活かすため」も20%以上出ていました。

現在副業のためにおこなっている自己学習

設問6

あなたは現在、副業のために以下のような自己学習をおこなっていますか。現在おこなっているものをすべてお答えください。(複数回答)

現在副業のためにどんな自己学習をおこなっているかについて質問しました。

50%以上の人が副業のために何らかの方法で自己学習をおこなっているという結果になりました。自己学習の種類としては「書籍での勉強」「YouTubeでの動画学習」「資格の取得」が高くなっていました。

副業のための自己学習に充てている時間

設問7

現在、副業のための自己学習の時間をどの程度取っていますか。(単一回答)

副業の自己学習時間

現在、副業のための自己学習をおこなっている人に、週にどのくらいの時間を自己学習に充てているかを質問しました。

「週に1時間~2時間未満」が最も高く、次に「週に2時間~5時間未満」と「週に5時間
~10時間未満」が高くなっていました。

まとめ

約6割の人が副業に対して意欲的という結果になりました。その中の多くは「副業をしたいけど、できていない」という人でした。副業をできない理由としては、「職場の規則や本業の忙しさ」が多くなっており、まだまだ副業を実施できる環境にある人は少ないのかもしれません。

また、現在副業を考えていない人の中にも「週休3日制が導入されて、給与が減った場合は、副業をしたい」という、本業の状況次第では副業を考える人が一定数いました。

現在副業を実施/検討をしている人の副業の目的は、収入増が最も多くなっていましたが、中には趣味を活かすことを目的にしている人もいました。副業の種類も「YouTube・SNS配信」や「自分の作品の販売」を実施/検討している人が一定数おり、副業は単に収入を増やすためだけの手段ということではないのではないかと考えられます。

(digmar編集部)