効果を実感した睡眠の質対策は？睡眠の実態についてのアンケート調査
人が生きていくために欠かせない睡眠。心身の健康や日中のよりよいパフォーマンス発揮のために、日々の睡眠時間や睡眠の質を意識している人も多いのではないでしょうか。
最近では、昨年大ヒットした乳酸菌飲料「ヤクルト1000」や、今年7月にリリースされた睡眠ゲームアプリ「ポケモンスリープ（Pokémon Sleep）」など、「睡眠」に関する商品やサービスも様々出ており、いろいろな方法で睡眠についてケアできるようになってきています。
今回は、18歳～39歳の男女474名を対象に、睡眠時間や睡眠の質を高めるための対策といった実態についてアンケートでリサーチしてみました。
【調査概要】
調査手法：インターネットリサーチ
調査対象：18～39歳の男女（インターネットモニター）
調査期間：2023年8月4日～8月7日
有効回収数：474サンプル
調査主体：弊社（株式会社マーケティング・リサーチ・サービス）
目次
睡眠についての悩みの程度
設問１
あなたは現在、睡眠についてどの程度悩んでいますか。（単一回答）
現在の睡眠についての悩みの程度を質問したところ、睡眠について悩んでいる人（「とても悩んでいる」「やや悩んでいる」計。以降も同表記）は全体の75％という結果になりました。
現在の睡眠時間
設問２
あなたの現在の睡眠時間はどのくらいですか。平日と休日それぞれお答えください。（各単一回答）
平日と休日それぞれの睡眠時間について質問したところ、平日の睡眠時間は「5時間以上～7時間未満」の人が42％でもっとも多くなっていました。休日については「7時間以上～9時間未満」が51％でもっとも多くなっていました。
悩み程度別 睡眠時間
次に、「睡眠についての悩み」別に、平日と休日の睡眠時間の回答結果を見てみました。平日休日ともに、「悩んでいる人」と「悩んでいない人」の睡眠時間の回答の平均値にはあまり差が見られませんでした。
また、「悩んでいる人」「悩んでいない人」ともに平日よりも休日の方が睡眠時間の平均値がやや高くなっていました。その内訳を見ると、平日では「5時間以上～7時間未満」の割合が高くなっていましたが、休日ではその割合が減り、かわりに「7時間以上～9時間未満」の割合が増えていました。
睡眠の質を高めるための対策・効果を実感した対策
設問３
今までにおこなったことがある「睡眠の質を高めるための対策」をすべてお答えください。また、その中で効果を実感したものをお答えください。（複数回答）
今までにおこなったことがある「睡眠の質を高めるための対策」について質問したところ、全体の85％が何らかの対策をしたことがあると回答していました。具体的な対策としては、「寝る前にストレッチをする」「湯船につかる入浴をする」「寝る前に音楽を聴く」といった項目が上位に挙がっていました。
次に、「今までにおこなったことがある対策」の中から「効果を実感した対策」について質問しました。上のグラフは、「対策をおこなったことがある人」の中で「効果を実感した」と回答した割合を、睡眠の質対策ごとに集計したグラフです。
結果を見てみると、「睡眠の質を改善するサプリメントを飲む」「乳酸菌飲料を飲む（ヤクルト1000など）」「寝る前にスマホやパソコンの画面を見ないようにする」といった項目で効果を実感したと回答している割合が高くなっていました。
「おこなったことがある対策」で上位の「寝る前にストレッチをする」や「寝る前に音楽を聴く」といった項目は、効果を実感した割合が他の項目に比べて下位になっていました。
一方で、「睡眠の質を改善するサプリメントを飲む」と「乳酸菌飲料を飲む（ヤクルト1000など）」は、「おこなったことがある対策」では上位に挙がっていませんでしたが、効果を実感した割合は高くなっていました。
悩み程度別 睡眠の質を高めるための対策
次に、「睡眠についての悩み」別に、「おこなったことがある対策」の回答を見てみました。「悩んでいる人」と「悩んでいない人」のどちらも、70％以上が何らかの対策をしたことがあると回答していました。
「悩んでいる人」は「枕にこだわる」「寝る前にストレッチをする」「温かい飲み物を飲む」が上位に挙がっていましたが、項目同士の差があまり見られませんでした。
「悩んでいない人」は「寝る前にストレッチをする」「湯船につかる入浴をする」「寝る前に音楽を聴く」が上位に挙がっていました。
また、「悩んでいる人」と「悩んでいない人」の回答を比較すると、「睡眠の質を改善するサプリメントを飲む」「乳酸菌飲料を飲む」「睡眠記録アプリを使う」の3項目で10％以上の差がついていました。
今までに使ったことがある睡眠記録アプリ
設問４
あなたが今までに使ったことがある睡眠記録アプリをお答えください。（複数回答）
前問の「今までにおこなったことがある対策」で、「睡眠記録アプリ」を使ったことがあると回答した人は全体の22％となっていました。
その「睡眠記録アプリ」を使ったことがある人に、今までに使ったアプリを質問したところ、「ポケモンスリープ」が58％でもっとも高くなっていました。
まとめ
今回は18歳～39歳の男女を対象に睡眠の実態についてのアンケートをおこないました。結果としては、75％の人が睡眠について悩みを感じているという結果になりました。
「悩んでいる人」と「悩んでいない人」の回答を比較したところ、睡眠時間についてはあまり差が見られませんでした。
しかし「おこなったことがある対策」の回答においては内容に差が見られました。「悩んでいる人」は「乳酸菌飲料」や「サプリメント」を飲む、「睡眠記録アプリ」を使うといった項目が高くなっていたことから、商品やツール等を使って、睡眠の悩みを積極的に解決しようとする傾向があると考えられます。
使ったことがある睡眠記録アプリについては「ポケモンスリープ」が最も高くなっていましたが、それ以外のものについてもすべて約30％以上の人が使ったことがあると回答していました。色々な睡眠記録アプリを入れ替えて使っているような人もいるのかもしれません。こちらについても、睡眠記録アプリを選ぶ際の重視点などを深掘りする必要があると考えられます。
（digmar編集部）
