家電などのお掃除についてのアンケート調査

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エアコンや洗たく機、冷蔵庫などの家電のお掃除、皆さんはどうされていますか。汚れ具合が目に見えづらかったり、部品を外してお掃除をしなければならなかったりするため、掃除のタイミングや正しいやり方が分からず、あまり定期的にお掃除できていないという人もいるのではないでしょうか。特にキッチン周りの家電は油汚れが付きやすいので、いざ掃除をしようと思ったら、けっこう労力がかかりますよね。
ただ、日々使うものにはなるので常に清潔を保っておきたいところではあります。今回は主婦の方514人にアンケートを実施し、「エアコンのフィルター掃除」「洗濯槽」「冷蔵庫の庫内」や「換気扇」などのお掃除について、頻度や方法、お掃除に関する意識などを聞いてみました。

アンケート調査の概要

調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~69歳の既婚女性(インターネットモニター)
調査期間:2023年5月15日~5月16日
有効回答数:514サンプル
調査主体:弊社(株式会社 マーケティング・リサーチ・サービス)

年代構成

家電などのお掃除の頻度

設問1

あなたのお宅では普段、以下の「家庭のお掃除」について、どのくらいの頻度でおこなっていますか。それぞれあてはまるものをお答えください。(各SA)

家電のお掃除頻度

さまざまな家電のお掃除について、どのくらいの頻度でおこなっているかを質問しました。結果を見てみると、「ガスコンロの掃除」「電子レンジ庫内の掃除」は月に1回以上お掃除をしている人が50%以上いました。一方で、「エアコンのフィルター掃除」と「換気扇の掃除」については「1年に1回以下」もしくは「まったく掃除をしない」という人が50%以上となっていました。「エアコンのフィルター掃除」については「まったく掃除をしない」という人が約20%いました。

家電のお掃除を主にする人

設問2

以下の「家電などのお掃除」について、それぞれどなたが主に掃除をしていますか。(各SA)

主掃除者

次に、それぞれの家電について主にお掃除をしている方を聞いてみたところ、多くの項目で「自分」でお掃除をしている割合が80%以上となっていました。ただ、「換気扇の掃除」と「エアコンのフィルター掃除」については他の項目に比べて「自分」でお掃除をしている割合が低くなっていました。

掃除の分担についてはお仕事をされている方と専業主婦の方では状況が異なりそうなので、こちらの回答を「有職者」と「専業主婦」に分けて見てみました。

自分で掃除をする人職業別

回答を見てみると「有職者」と「専業主婦」では、どちらも「自分で掃除をする」が大半で、あまり差は見られませんでした。ただその中で「換気扇の掃除」については「有職者」が「専業主婦」に比べてやや「自分」の割合が低くなっていました。

家電のお掃除に使っている洗剤

設問3

それぞれのお掃除の際に、どのような洗剤を使ってお掃除をしますか。あてはまるものをすべてお選びください。(各MA)

次に、それぞれの家電をお掃除する際に使っている洗剤を質問しました。
各家電のTOP3の回答を見てみると、「台所用洗剤」が「洗たく機の洗濯槽掃除」以外のすべての掃除でTOP3に入っていました。「洗濯槽の掃除」では「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」がTOP2になっています。また、冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースターの「庫内の掃除」では「アルコール除菌剤」が挙がっていました。

それぞれのTOP3を見比べてみると、「台所用洗剤」や「住宅用洗剤」等、使っている洗剤が似ています。場所によって洗剤を変えたりせずに、複数の場所に対して同じ洗剤を使っている人が多いのでしょうか。「エアコンのフィルター掃除」~「ガスコンロの掃除」の掃除の中で回答された洗剤の数を集計してみました。

洗剤使用数

結果を見てみると、「3種類」の洗剤を使っている人が31%でもっとも多くなっていました。その次に「2種類」の人が多く、「4種類」の人がその次に多いという結果になっています。「1種類」の洗剤のみで掃除をしている人も12%出ていましたが、これはそもそもお掃除をしている場所が少ないということなのでしょうか。それとも複数の場所を1つの洗剤でお掃除しているということでしょうか。お掃除をしている場所の数とクロス集計をしてみました。

1種類のみ使用者の掃除箇所数

1種類のみの洗剤を使用している人のうち、お掃除をしている場所が1箇所のみの人は23%でした。一方でお掃除をしている場所が4箇所以上ある人は約50%となっていました。

家電のお掃除にかかっている時間

設問4

それぞれのお掃除について、どれくらいの時間をかけて掃除をしていますか。(各SA)

掃除にかかっている時間

次に、それぞれの掃除にかかっている時間を質問しました。
「エアコンのフィルター掃除」や「冷蔵庫の庫内の掃除」など、多くの項目で「30分未満」の人が60%以上となっていました。一方で「洗たく機の洗濯槽掃除」と「換気扇の掃除」については「30分以上」かかっている人が50%以上となっていました。

家電のお掃除に関する情報の入手先

設問5

あなたは普段、「家電機器」や「換気扇」、「ガスコンロ」のお掃除のやり方について、どちらから情報を入手していますか。あてはまるものをすべてお選びください。(MA)

情報入手先

次に、家電などのお掃除のやり方についての情報をどこから入手しているかを質問しました。
50%以上の人が何らかの方法で、家電のお掃除のやり方について情報を入手していると回答していました。その中で、入手先としては「テレビ番組」が最も多く、2番目が「インターネットの情報(ホームページ、ブログなど)」、3番目が「Youtube」という結果になりました。

情報入手先年代別

情報の入手先について年代別に見てみると、「Youtube」と「SNS」は、20代が他の年代に比べて高くなっていました。特に「SNS」で情報を入手する人の割合は、年代が低くなるにつれて高くなっていました。

家電のお掃除で使う洗剤について重視すること

設問6

あなたは、「家電機器」や「換気扇」、「ガスコンロ」のお掃除で使う洗剤を選ぶ際に、どのような点を重視していますか。あてはまるものをすべてお選びください。(MA)

洗剤重視点

次に、家電などのお掃除で使う洗剤の重視点について質問しました。
「洗浄力・汚れ落ちの強さ」が最も高く、2番目に「価格」が高くなっていました。「幅広い場所や用途で使える」と「容器の使いやすさ」についても17%で3番目に高くなっていました。一方で、「ブランドの知名度」「TV番組やCMで紹介されている」「YoutubeやSNS、ブログで紹介されている」といった項目は低くなっていました。

家電のお掃除に関する意識

家電のお掃除意識

最後に、家電などのお掃除に関する意識について、どの程度あてはまるかを質問しました。「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計が高い項目を見てみると、「身体に優しい洗剤を使いたい」が最も高く、2番目に「自然由来、食品由来の洗剤を使いたい」、3番目に「掃除のしやすさを重視して、家電を購入している」が高くなっていました。
また、「家電機器や換気扇、ガスコンロの掃除の正しいやり方が分からない」についても「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計で50%以上となっていました。

まとめ

今回は「エアコンのフィルター掃除」や「洗たく機の洗濯槽」といった家電などのお掃除について、主婦の方の実態を調査しました。

有職者、専業主婦にかかわらず自分で家電のお掃除をされている方が多いという結果になっていました。その中で「エアコンのフィルター掃除」と「換気扇の掃除」については、「旦那さん」など自分以外がお掃除をしているという回答が、他の場所よりも多くなっていました。「エアコン」と「換気扇」はお掃除の頻度も「年に1回以下」が多くなっており、お掃除にかかっている時間も「30分以上かかっている」人が多くなっていたので、頻度の低い場所、掃除の大変な場所は旦那さんがお掃除をしたり、専門の業者に依頼をしたりする、という家もあるのかもしれません。

お掃除で使っている洗剤の種類については、全体で2~4種類を使っている人が多かったですが、1種類のみの洗剤を使っている人も一定数おり、中には、複数の場所をすべて1つの洗剤でお掃除している人もいました。場所ごとに洗剤を使い分けたりはせずに、同じ種類の洗剤で色んな場所をお掃除している人も多いのかもしれません。

また、洗剤の重視点については「洗浄力」と「価格」が重視しているものの、「ブランドの知名度」や「メディア等で紹介されていること」は重視していないという結果になっており、安くて汚れが落ちる洗剤であれば、ブランドは特に意識しないという人が多いのではないかと考えられます。

(digmar編集部)